北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1615】Cono Sur Gewurztraminer Reserva Especial 2015

コノ・スル ゲヴェルツトラミネール リゼルヴァ 現行ヴィンテージ
 
 まず見た目。白ワインにしては若干黄色が濃い。たくさんの容器に入れると少し黄緑色がかってみえるところも。香りは、「ザ・ライチ」。いつものライチ以上にリアルなライチの香りがする。少し苦そうな匂いがするあたりまでライチっぽい。
 
 口に入れると、ライチの香りに加えてプリンスメロンのような風味が口に広がる。苦みも、プリンスメロンの皮っぽい。潤いのあるボディで、ふっくらとした飲み心地だけど、ライチという果物もそういえばそんな感じだったような気がする。ワインに詳しくない人に「これはライチ酒です」と言ったら騙せるかもしれない。それぐらいライチっぽい。ただ、飲み進めると若干きつさが出てきて飲み飽きる気配はある。翌日に残すとしよう。
 
 ※翌日は、苦みなどの「くどい」「えぐい」要素が前日よりも目立つようになった。初日に大人数で呑んで吉、ということでしょうか。
 

【1614】Joseph Drouhin Bourgogne Pinot Noir 2014 (ハーフボトル)

 
ジョセフ・ドルーアン ブルゴーニュ ピノ・ノワール
 ※リンク先は現行ヴィンテージです。また、フルボトルです
 
 今日の夕食はちょっとしたフレンチ。これに安心して合わせられて、食事が主役になれるものを……と思って、平格ブルゴーニュで通すことにした。ドルーアンが作っているワインなので、食事は引き立ててくれるでしょう。
 
 見た目は輝くピノ・ノワール。香りは、少し革っぽさが漂う、果実味中心のタイプ。ごちゃごちゃところがない。
 
 口に入れると、ニュニュっとした滑らかさを伴った味。フレッシュでありながら、やけに口当たりの良い味がする。このワインは森の下草などは伴っていないけれども、食事にはよく合っていて過不足がない。前菜、魚料理、肉料理などにしっかり付き合ってくれた。
 

【1613】Carpene Malvolti Prosecco Superiore (N.V.)

 
プロセッコ コネリアーノ ヴァルドッビアーデネ スペリオーレ エキストラ ドライ
 
 このワインは、いつも気に入ってリピートしている、カルペネ・マリボルティのプロセッコ。ただ、今までとは違ってやけに立派なボトルに入っていて、「プロセッコ・スペリオーレ」を名乗っている。値段は同じのはずなんだけど。
 
 まず見た目。シャンパーニュだったら薄めと言いたくなる、けれどもプロセッコとしては標準的な薄い麦わら色。泡はポコポコとゆっくり上がっていてなかなかおいしそう。香りは、漬物系の匂いがしっかりしている感じ。
 
 口をつけると、匂いほどには漬物っぽさは感じず、夏蜜柑の風味に例えたくなるような、すがすがしくて爽やかさを伴ったシトラスが来る。漬け物が香るにもかかわらず、今回のボトルは軽やかで明るい感じがして、それがひとつの体裁になっていて良い感じがする。うんうん、良いプロセッコってこうじゃなきゃね。呑み進めても、スッカラカンになってしまうことはない。このあたりが、もっと価格の安いプロセッコや凡百のスプマンテとは違うところ。健闘していた。
 

【1612】Dealv Mare Clos Buzao Merlot Reserve (ヴィンテージ不明)

 
クロ・ビュザオ メルロー
 
 ※リンク先のヴィンテージは、違っているかもしれません
 
 このワインは、以前に素朴でヨーグルトっぽいピノ・ノワールを味わったことのあるルーマニアのメーカーが作ったもの。今回の品種はメルロー、果たしてどんなワインやら。
 
 まず見た目。不透明ではないけれども、深くて黒っぽい色をしていて、最近よく飲んでいたピノ・ノワール系とはやっぱり濃さが違う。きわめて普通の赤ワインカラー。香りは、なんとヨーグルトが宿っている! どうも、ルーマニアのこのメーカーのワインには、酵母か何かの関係でヨーグルト風味が宿っているようだ。その奥から、カベルネソーヴィニオンから杉や檜系の香りを抜いたような香りが漂ってくる。あと、土の匂いもする。野良臭いが、悪く無い。
 
 口に含んでみると、すごくぎとぎととしたタンニン、それからヴァイオレット(ただしキアンティクラシコのあの感じとはまたちょっと違うような気がする)。ヨーグルト風味はそれほど目立たず、それより、とにかくきついタンニンと、ヴァイオレット一色と言いたくなるような赤ワインの風味、あとは果実味が非常に強くてフルーティーだということに気づく。1000円台の安ボルドーに比べると、穏やかさや節制のきいたところが無くて、かわりに果実味で押すような。ただ、木や樽の香りで押しがちな、新世界の安ワインとも趣が違う。既知のワインだと、フランスの南部あたりでつくられて安く売られていそうな雰囲気だ。
 
 ※二日目は、風味がかなり落ちてしまった。ヴァイオレットとヨーグルトが足りなくなっちゃったのだ。
 

【1611】Champy Père et Cie Nuits Saint Georges 1er Cru Les Argillieres 1999

 
vinica.me
 
 このワインは、以前にも飲んでみたことのあるもの。そのときは、ニュイのワインにしては軽くて印象がはっきりしなかったので、リベンジしてみることにした。さてどうでしょう。
 
 見た目はたぶん前回とかわらない。黒っぽくてニュイらしく、濃い色をしてはいるが透明感がはある。香りは、前回よりもずっと濃い。香木!それと土の臭いがするけれども、なかなかお高くとまっている。コント・ラフォンのモンテリに比べて偉そう。深い香りだ!

 口に入れると、すごくタンニンしっかり。握りこぶしがまず効いていると感じる。甘味や果実味、苦味もどっかんと来て、活きが良い。いかにもニュイ・サンジョルジュな雰囲気がすごくて、強い果実味、強い腕力、それでいて下品ではない。果実味がどこまでも強くなる。これはかなりのものだった。
 

【1610】Pierre Frick Riesling - Bihl 2014

 
ピエール・フリック / リースリング・ビール [2015]
 ※リンク先はヴィンテージが異なります。
 
 これは、まだ経験したことのなりリースリング。まず、見た目は黄色なリースリングっぽい色をしている。香りは、、初手ではリースリングっぽいグリーンな香りよりも、胡椒、漢方が第一印象として強かった。
 
 口に入れると、リースリングな「グリーンな」爽やかさ、苦味と酸味がしっかり来る。かと思えば、後から甘味がゆったりと来る。果実味がくる速度がゆったりしていて余裕があり、大急ぎで口の中を果実味で見たすような性急さが無い。結果として、味の輪郭が優雅と感じる。また、飲めば飲むほど味が強くなり、さすが、ちょっと良いアルザスリースリングだけのことはある。