北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1444】Les Amoureuses Coteaux de l'ardeche Syrah 2012

 
シャトー・レ・ザムルーズ・コトー・ド・ラルディッシュ・シラー 2012
 
 今日の夕食は豚肉とマッシュルームのバター炒めをメインにしたもの。これに合わせるのは、安ワイン道場さんで9月に出てきた「レ・ザムルーズ」というワインと同じもの。……と思ったら、あちらはグルナッシュでこちらはシラー。同じワインセットを買ったつもりだったので同じだと思ったら微妙に違っていた! でもシラーは嫌いじゃないので、このまま楽しみに呑んじゃいましょう。
 
 まず、グラスにドボドボ。注いでいる最中は少し茶色がかって見えたのに、グラスにおさまるとカシスリキュールをほうふつとさせるような不透明な赤黒い液体。カシスリキュールと例えたくなるのは、ほんのり青色っぽいスペクトルが感じられるから。香りは、梅と饅頭の中間のようなフレーバーで、まずは和菓子を連想。ただ、そこからジュクジュクの果物を思わせるジャム系の香りがこみあげてきた。
 
 口に入れてみると、やはり、ある種の和菓子を思わせる香りがぶわーと口に広がり、そのテイストを引きずったまま苦みのたっぷりとした、果実味が広がった。甘味はそれほど強くなく、タンニンがふさふさしているけれども荒っぽくないせいか、安フランスワインらしい感じがする。ただ、ほんの少し葡萄系の生臭さ(グレープジュースとか、あの方面の生臭さ)が漂っていて、これはちょっと減点かなとは思う。
 
 ※翌日になると、生臭さが退いて、かわりに土っぽい香りがほんのり立ち昇るようになってきた。和菓子っぽさも減ったことも手伝ってか、こちらのほうがワインとして上等な印象を受ける。シラーは、やっぱり二日以上かけて飲むのがいいのかな。美味かった。