北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0016】Cono Sur Melot 2008

 風邪のせいで暫くワインはご無沙汰していたので、リハビリの一本として、コノスルのメルロー(760円)を選択してみた。たまったアニメを視ながら呑み始め。
 
コノスル メルロ ヴァラエタル


 
 スクリューキャップを開栓すると、例によって杉や檜の入浴剤の匂いが先行。ただし、カベルネ・ソーヴィニオンのコノスルの時に比べると、花の匂いが混じっているように感じられる。葡萄臭(?)は正直あまり感じない。グラスから香ってくる強さは、こないだのやつに比べて相当弱く感じるが、病み上がりで鼻が本調子じゃないせいかもしれない。
 
 口に含むと、柔らかーな、割と好みの葡萄味がした。血っぽいというより肉が飲み物になったような。味そのものはかなり旨く、コクもあって、苦みはほとんど感じない。ボリュームもあって、ゴクリゴクリという感じだ。尤も、これとて久しぶりにアルコールを頂くせいかもしれない。
 
 困ったちゃんなのは、渋みがブワーっと広がって、そのままでは口のなかが渋柿食った後みたいな状態になってしまうこと。この渋さは久しく遭遇していなかったもので、余韻を楽しめるのは最初の三秒ぐらい、後は渋い渋い後味がこみ上げてきて上顎にまとわりつく。串焼きを食べて口直ししては呑み…という状況には正直当惑した。味も余韻(最初の三秒)もいいんだけどなぁ…。尤も、串焼きを食べながらという前提なら、たいした問題にならないんだけれど。
 
 「こんな時こそ、デキャンタージュ!」ということで移し替えてみると、予想通り、渋みがある程度円やかになった。味も少し変わって「重さは感じるけどゴクゴクいけちゃう系」というか、自分にとって気持ちの良い方向に近づいてくれた。それでもまだ渋い。これはデキャンタして三十分放置推奨系のワインで、なおかつお料理と一緒に頂いてナンボのような気がする。冷蔵庫で一日放置しちゃうのもアリかもしれない。
 
 ※飲み残りを実際に冷蔵庫で放置して飲んでみたら、渋みがかなりとれて円くなり、飲みやすくなった。一日目はいい感じに、二日目になると円くなりすぎて味がなくなってしまったので、一日だけ放置、が推奨かもしれない。