北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0021】Chianti Classico Riserva La Selvanella Melini 2004

 
キャンティクラシコ レゼルバ ラ セルヴァネッラ メリーニ 2004

 
 かなり久しぶりの赤ワイン。近くの酒屋で「安めの赤でいいのありませんかー」と頼んだら2500円で出てきたキャンティクラシコを選ぶことにした。色合いは、やや茶色がかった赤色。濃くもなく薄くもなく。
 
 香りは…普通の葡萄臭。コルク開栓時の匂いは抜群に良く、葡萄臭に花の匂いが混じったような香りが漂った。ところがグラスに注いだ時点では、匂いが目立たなくなってしまったのでしょんぼり。呑むと、最初は苦みと渋みとジューシー、その後、バターにチョコレートとバニラを混ぜたような割と凄めの味が広がり、数秒後、苦みと渋みが追いかけてきた。余韻は、バター風味が中心。脂が入っている筈が無いんだけど、舌のうえに脂っぽくて分厚い何かが乗っかった感触がするので、これを不快がる人もいそうな気がする。
 
 幸い、二時間ほどかけてボトル1/3ぐらいまで来た時点で、五月蠅いバター感と渋みが大分引っ込んで、葡萄の味わいが前景に。それでいて、さっぱりしすぎない厚みはしっかり残っていて、やっと美味しくなってきた。最初はどうなっちゃうんだろうと心配だったが、時間が経つと大分こなれてきた。
 
 (※翌日、余った200mlほどを呑んでみると、バターっぽさが嘘のように薄れ、きわめて普通でジューシーな葡萄の飲み物になった。呑みやすくはなったけど、いかにも一日経ったワイン、という味に。飲み頃の難しい一品だったのかもしれない。)