北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0037】Castel Giocondo Brunello di Montalcino 2002

 ブルネッロ ディ モンタルチーノ カステルジォコンド
 
 近所のスーパーでワインの品物が総入れ替えになるらしく、普段の2〜3割引で色んなワインが売られていたので購入した一品。ブルネッロ ディ モンタルチーノは値段的に普段は手が出ないんだけど、今回、6800円のやつが4800円になっていたので購入した。ただしこいつのヴィンテージは、悪名高き2002年。リンク先の楽天ショップで2004年モノが送料込みで7000円を切っていることを思うと、どこまでお得だったのかは呑んでみなければ分からない。
 
 グラスに注ぐと、葡萄+線香系の匂い。結構ストレートで揮発性が高い香りで、ここ暫く嗅いでいなかったタイプの、かなりお澄まししたような匂いだ。よーく確かめるとバニラの匂いが混じってきて柔らかくなるけど、ツンツンとまっすぐ鼻に飛び込んでくることには変わりがない。
 
 最初の一杯の味は、苦みと渋みが先行。葡萄の風味も豊かで、なおかつ結構重い。口のなかでも線香系の香りが炸裂するが悪い感じでもなく、後味はまったりしている。ただ、ちょっとタンニンが強すぎるきらいはあって、やたらと喉が渇いてくるような。
 
 これはデキャンタしたほうがベターだろうと思ってデキャンタすると、線香炸裂モードが引っ込んでかなり円やかになり、渋みも幾らか落ち着いて、呑んだ時のボリュームとジューシーな後味とが目立つようになってきた。かと言って鼻に突っ込んでくる香りがなくなってしまうでもなく、デキャンタして正解だったみたいだ。
 
 好みの風味ではないけれども、味わって楽しく、香りも悪くなく、退屈には程遠い一本。ただ、これを定価6800円で買うかというと…買わないと思う。4800円で売られていたからこそ買ったという感じ。そもそも、これだけの予算があったら、安ワインなら4本、中堅どころでも2本買えちゃうからなー。
 
 ※結構時間をかけて呑んだつもりだったけど、200mlほど余ったので翌日リトライ。残念ながら、一日経ったら香りもボリュームもすっかりしぼんでしまって、昨日の勢いと面白さはどこへやら。このあたり、2002年のバッドヴィンテージの故ということなのかな???