北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0043】Fratelli Berlucchi Cuvee Imperiale Brut N.V.

ベルルッキ フランチャコルタ(注:リンク先は、もうちょっと高級なヴィンテージ付きだと思います)
 
 今晩は、メロンとプロシュートの前菜、ポルチーニ茸のタリアテッレ、パンチェッタと鶏肉のホワイトクリーム仕立て。白ワインの合いそうなメニューばかりだったので、赤ワインを避けることに。「ロゼのベルルッキはありませんか?」と尋ねたら、店の人曰く「あいにくロゼは切らしているし、料理との相性から言って白でどうだ?」とのことで、じゃあそれでお願いしますということで。一本22ユーロのお値段。
 
 アスティから甘みをとったような新鮮な葡萄の香りに、花の香りを加えたような、なかなかフレッシュで華やかな香り。製法シャンパーニュと同じらしいけれど、シャンパーニュのような発酵っぽい匂いはほとんど感じられず、かなりサッパリした味を予想。色はごく普通の小麦色。薄すぎず、濃すぎず、なんだかとても普通なスパークリングワインだ。
 
 味のほうもかなりシンプル。ややこしさや後味という点ではちょっと寂しいけれども、突き放した味でもなく、上品ではあっても肩肘を張らないところがあって、かなり繊細な風味の鶏肉料理だったにも関わらず、仲良く馴染んでいる。“飲み口の柔らかなカヴァ”という喩えがしっくり来るような。
 
 後半、酔いが回ってきて少し苦みが感じられるようになったけれども、それもそんなに悪くない。このワイン単品での評価となると寂しい部分が否めないけれど、料理への寄り添い度という点では結構良かったと思う。、料理に華を添えるためのスパークリングワインとしてナンボ、という一本か。