北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0056】Mumm Cordon Rouge N.V. (ピッコロサイズ)

マム コルドンルージュ N.V. ピッコロサイズ
 
 今日の夕食は、前菜として、合鴨のパストラミとパンチェッタ、野菜サラダ、パンチェッタとニンニクと玉葱の濃厚スープ、オージービーフの小さなステーキ。ちょっと気合いが入った食事に仕上がったので、前菜には食前酒をあわせることにした。
 
 食前酒として選んだのは、シャンパーニュの定番、マムのピッコロボトル。ただし、このピッコロボトル、今年三月のホワイトデーの頃にスーパーマーケットで1800円で売られていた一本が、値下がりに値下がりして、遂に半額シールが貼られたため購入した一本。いくらピッコロボトルとはいえ、900円でシャンパーニュを購入できるというのはきわめて稀で、お買い得と判断した。季節的にも、スーパーの営業時間的にも、劣化している可能性もあまりなさそうだし。
 
 ピッコロボトルでも、ちゃんと匂いはしっかりしていて、オレンジと葡萄のような香りのなかにも、漬け物臭と小麦臭がはっきり感じられる。グラスに注いだ時の泡も立派で、細かい泡が絶え間なく立ちのぼるさまがとても嬉しい。
 
 味は、たいへんジューシーな葡萄的飲み物ではあっても、穀物っぽさとパイナップルっぽさが結構強い。舌触りがかなり柔らかくネクターのようで、そのせいか桃の香りも連想してしまう。で、例の漬け物臭も混じり合って、なんとも贅沢な気分にさせてくれる。クリコの黄ラベルと比べると、穀物・漬け物っぽさとトロピカルな成分が強く感じられた。
 
 定番シャンパーニュのマムとクリコのどっちが美味しいのかは、いつも優劣が分からない感じだけど、今日は立派に美味だった。まぁ、呑むたびに「こっちのほうが美味い」って言ってるだけかもしれないけれど。