北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0060】Costieres de Nimes Chateau Silex 2005

 
 ネット通販6本『うきうきワインの玉手箱』まとめ売りシリーズで購入した最後の1本、またもや南仏。ネット上での価格は1100〜1300円程度だった。地域はラングドック=ルシヨン地方。こちらはシラー60%、グルナッシュ30%、ムールヴェードル10%。一応、日本語だと以下のblogにレビューを発見することができた。
 
http://plaza.rakuten.co.jp/shirowanko/diary/200811130000/

 開栓してグラスに鼻を近づけると、樽由来とおぼしきバニラの香りが真っ先に出張ってきた。フルーツや花の匂いはその奥に隠されている感じ。それほど香りは強くないし、予想していたチェリーの香りは引っ込んでいる。鼻を突っ込んでフゴーフゴーさせていたら、しまいにエタノール臭までしてきたので、もう香りのほうは追求しないことに。
 
 味は非常にまろやか。渋みと苦みが目立つものの、どちらも葡萄の味わいとよくマッチしている。後味は渋みよりも葡萄ジュースを飲んだ後のようなフルーツ味たっぷりの感覚で、気持ちいい。「ゴクゴク呑んでくださいよー」という雰囲気だし、事実、ゴクゴク進んで困っちゃうほど。呑めば呑むほどゴクゴク感とフルーツっぽさは加速する。タンニンや苦みも暫くすると馴染んで気にならなくなり、超ガブ呑みモードに突入。赤では久しぶりの雰囲気だ。
 
 安ワインだけれど、安ワインに相応しいゴクゴク呑みやすい仕上がりだ。このワインに重厚さや過度の複雑さを期待するのも酷というものだろうけど、おそろしく軽いというわけでもなく、ちょっとしたボリューム感も伴っている。様々な局面でいただける気軽な汎用安赤ワインだと思うし、この南仏まとめ売りシリーズのなかでは美味しかったほうだったと思う。