北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0062】Steinberger Risesling Spatlese 2005

 
シュタインベルガー シュペートレーゼ (リンク先は2006年モノ)
 
 ドイツはラインガウ地方のシュタインベルガーはお気に入りの銘柄。ここのQbAやカビネットはそれほどコストパフォーマンスに優れないけれど、シュペートレーゼは値段とクオリティのバランスに優れていて、何度も何度も購入していてやめられない。これは、東京某所で3400円で購入したもの。振り返ってみると掘り出し物だった。2009年現在、ネット上の価格は高騰気味で、5000〜6000円台で推移している模様。値上がりしすぎ!
 
 背の高いラインガウ独特の青色ボトルを開栓すると、蜜の豊富な花に顔を突っ込んだような、リースニングっぽい匂いのする、ちょっと黄緑がかった黄色の液体が登場。
 
 味は…うおお最初からテンション上がってきた!口あたりはピリリ感を伴った酸味で始まるけれど、飲み込む時はまさに蜂蜜ジュース。ふっくらとした甘みが主役で、酸味は脇役。そして僅かばかりの苦みが数秒経った頃に追いかけてくる。この苦みも自己主張が強くなく、あくまでふっくらとした甘みの引き立て役に徹していて好感が持てる。リースニングの酸味が相当ひっこんでいて、ゆっくり感たっぷりのデザートワインに仕上がっていた。
 
 アスティを陽気な女子高生に喩えるなら、こちらは上品で華やかなお嬢様か。以前呑んだベルンカステル村のアウスレーゼに比べると、爽快感には劣る代わりに、ややこしさでは勝るような感じがする。これほどの出来映えで3400円台はあり得ない。コストパフォーマンスに優れ、なおかつ楽しみ甲斐も十分なデザートワインだと思う。甘口ワインが好きな人には文句なしにお勧め。もし4000円台でシュペートレーゼクラスのやつが見つかるようなら、女性のお客さんをもてなす用に用意しても良いかもしれない。少なくとも俺は、4000円台で手に入るなら迷わず保護する。