北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0073】Ceretto Moscato d'Asti 2008

 
チェレット モスカート ダスティ 2008
 
 夏だ!葡萄だ!モスカートだ!甘くて冷たーいモスカートダスティは、夏にこそ真打ち。今日は、大手メーカーのモスカートダスティを空けることにした。たいへんお洒落なボトルで2100円。数日前から冷蔵庫で冷やして、今日この日を楽しみにしての開栓。
 
 ところが、コルクが異様に堅い。しかもボトルの形状がまっすぐなので、力が入れづらくて巧く抜けない。手がすっぽ抜けてしまう。そうこうしているうちに、コルクが半分だけ抜けてしまい、残りの半分がボトルのなかへ。うわーソムリエナイフを使えば良かった!後の祭り。
 
 しようがないので、フィルター付きデキャンタージュをやることになってしまった。ただでさえ、コルク抜きの間に温度が上がってしまっているうえに、炭酸が抜けやすく、甘みが強く感じられそうなデキャンタをやれば、かなり違った印象になってしまいそう。けれどもコルクの浮いたまま呑むのもそれはそれでガッカリなので、今日はこれで我慢することにした。
 
 香りは強烈な甘いマスカットの香り。青々しい匂いも混じっているが、それほど気になるほどでもない。炭酸はまだ生き残っていて、それなりに口のなかでシュワシュワしている。そして味のほうは…むちゃくちゃ甘い!もうドロンドロンに甘く、呑み込んで暫く待つと、口の中が蜂蜜の味と香りでいっぱいになるような感覚。ドイツワインアウスレーゼのようにみえて、新鮮で朗らかな味わいは、やっぱりモスカートダスティ!価格を考えれば、これはこれで抜群のデザートワインだ。アスティスプマンテの圧倒的な上位互換にして、無茶苦茶ではない価格はとても嬉しい。こいつはまた買う。絶対買う。もう少し冷えた状態で、デキャンタなどという屈辱的なことをしない状態で、賞味してみたい。