北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0074】Cono Sur Viognier Reserva 2008

コノスル・ヴィオニエ レゼルバ(ヴィンテージはリンク先を確認)
 
 今日の夕食は、パンチェッタとエリンギと玉葱をオリーブオイルで炒めたもの・オニオンスープ・真鰯を焼いて白ワインとレモン汁で処理したもの。この、真鰯を使った料理に白ワインが必要となって、じゃあついでに何か呑もうということで、コノスルの登場。レゼルバクラスなので、コノスルにしてはちょっとお高い1200円での入手。
 
 蓋をあけると、花畑+酸味を予感させる匂いから始まった。うまく表現出来ないけど、なんとなく揮発性の強い酸の香りに、ちょっとお澄ましたような雰囲気を感じる。
 
 味は、オレンジピールを連想させる苦みから入って、レモングミへと抜けていくのが最初の感覚だったが、後味は次第にグレープフルーツの後味へ。この後味がかなり長く尾を引いて、特に舌の奥〜喉にかけてグレープフルーツな酸味がずっと残って心地よく、ときどき酸味中心の皮膜のようなものが口のなかにつくられて、これがまた旨すぎる。口の中にワインを含んでみても、苦み、甘み、酸味のバランスが良く、味の幅もちゃんとある。かと言って、先日の これや これのような、「あなた、どういうワインなんですか?」と思いっきり尋ねたくなるような珍奇さも無く、リラックスして呑もうと思えばそれを許してくれる。香りのほうも終始いい感じで、一瞬、パンのような香りが鼻を掠めていった。
 
 うひゃぁ、これは美味しい。味のバランスが絶妙で、余韻も香りもコストパフォーマンスも抜群。「面倒なこと考えないで、安くて美味しい思いをしたい」と思ったら文句なしにお勧め。単なる美味さだけなら、そこらの2000〜3000円のイタリアワインに匹敵するかも。よかったぁ。