北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0092】Erdener Treppchen Riesling Kabinett 2007 Dr.Loosen

 
エルデナー・トレプヒェン・カビネット ドクター・ローゼン(ヴィンテージはリンク先参照)


 
 突然、嫁さんがデパートで買ってきたドイツワイン。これは、モーゼル-ザール-ルーヴァー地方のカビネット。2700円ぐらいとのことで、気持ちの良いデザートワインだと期待しながら抜栓した。ドイツワインでは初めてのスクリューキャップに驚いた。
 
 どこか神妙さの漂う、甘みと酸味の強い香り。リースニングに典型的といえば典型的だけど、なかなか上品に感じる。グラスに注ぐと僅かに緑色がかったサラダ油のような色で、これまた予想を裏切らない。
 
 味は…意外とトロみがあって驚いた。カビネットなのにトロトロしている!甘みはそれほどないけれども、トロトロ感はなかなかのもの。ハズレドイツワインにありそうな変なえぐみ感も弱く、やたら呑みやすい。香りはともかく、味のほうはモスカート系のような明るい飲み口かな?と思ったこともあったけど、二杯、三杯と進むと神妙な香りにふさわしい、どこか落ち着いた味わいに収束していった。上級ドイツワインのソレとは方向性が違っているけれど、控えめな甘みと気持ちの良い酸味をベースに、予想以上のトロみが加わって、まずまずの感触だった。