北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0094】Castello di Fonterutoli Chianti Classico 2006(ハーフボトル)

 
 フォンテルートリ キアンティ・クラッシコ 2006(注:リンク先はフルボトルです)
 
 平日の赤ワインともなれば、安いものを選ぶか軽いものを選ぶかハーフボトルを選ぶか?今回選んだのは、以前に筆頭格と対面したことがある、ちょっとよさげなメーカーの通常キャンティ。ただしこのボトルは呑むのを延期しまくったために、押し入れと冷蔵庫と廊下の間を何回も行ったり来たりしたかわいそうな経緯を持っている。
 
 先日ピノノワールを呑んだ記憶が残っているためか、グラスに注いだ色はたいへん黒っぽくみえる。僅かに青みのかかった濃い紫色。キャンティらしい葡萄感満点の、それでいてクリーミーな匂いがフワァっと漂う。ちなみにバニラの香りはほとんど混入していない。
 
 味は…これまた久しぶりのキャンティっぽさだけど、口に入れて数秒間にわたって、結構鋭い感覚を伴った葡萄の皮っぽい味が広がる。けれどもそれは数秒程度の出来事で、湿り気を連想するようなタンニンと、フルーツ感の強い後味が残る。豊かな厚みのある味かというと必ずしも厚みは無いけれども、締まりのあるカッチリとした味わい。香りも同じく、媚びた感じが殆ど無い。
 
 1〜2時間ぐらい経つと、甘みのある香りにみあった柔らかな風味になってきたけれど、それでも芯の強さは相変わらず。随分とがっちりした、鼻息の荒いキャンティクラシコだと感じた。これはハーフボトルの影響なんだろうか?それとも元々がこういう堅物さんなのか?大したキャンティだとは思うけれども、リラックスしたい平日の夜にこれに遭遇したのはちょっとしんどく、自分的にはミスチョイス。休日に、豪勢な肉料理と一緒に頂いてみたい。