北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0098】Camillo Montori Trebbiano d'Abruzzo 2007

カミーロ・モントーリ トレビアーノ・ダブルッツオ
 
 「暑さ寒さも彼岸まで」とは言うけれども、実際、大分寒くなってきて、赤ワインが恋しい季節になってきた。けれども自宅の在庫は夏の名残の白ワインが結構ゴロゴロしていて、意識して呑みにかからないと片付きそうにない。このワインも、暑い日に呑もうと思って購入したものがそのまま残ってしまったもの。トレッビアーノ種ということで、きっとガブ呑み路線に違いないと思いながら開栓。
 
 香りはかなり甘酸っぱさの強い、ちょっとツーンとしたところのある葡萄臭が漂ってくる。おがくず状のコルクの破片のような匂いと、ほんの僅かに生クリームのような香りも混じっているかもしれない。
 
 味は…うひゃー水っぽい!けれども ちょっと前の安ソアーヴェに比べると、漆喰のようなツーンとした風味が強く、より「植物の茎のような」香りが口のなかに残って特徴的といえば特徴的かもしれない。レモングミのような後味が上顎部、特に喉の近くにブワーッと残る点も異なっている。コクはあまり感じられないサッパリ系の味ながらも、レモングミ的な酸味と漆喰&植物臭があるお陰で、安ソアーヴェよりは若干印象に残る体裁だとは思った。
 
 じゃあこれが美味いかと言われるとちょっと微妙。例えばチリのコノスルシリーズと比べてどうか?同じイタリアでも、ランブルスコやアスティのようなお買い得ワインと比べてどうか?レモングミの味も、飲み飽きてくると段々に甘みを失い、酸っぱさが目立つようになってきた。うーん。