北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0101】Castello di Ama Rosato 2008

ロザート / カステッロ・ディ・アマ(2008)
 
 そういえば、ロゼのスティルワインをずっと呑んでいない。そう思って選んだのは、キャンティづくりなワイナリーのロゼ。赤ワインに関しては定評のあるワイナリーのロゼなら、まず美味しいかなぁと期待して、お値段はちょっと高めの3100円で購入した*1
 
 冷蔵庫から取り出した段階から、ボトルのなかの淡い桃色が目を惹く。五分ほど室温に置いてから開栓。グラスに注ぐと色がもうちょっと淡くなってほんのりとしたピンク色が現れた。香りはあまり強くなく、花畑のようなやつがちょっと匂うぐらいのもので、驚くほどのものではない。ブワーっと来るかな、と思っていたら、来なかった…。
 
 味のほうは、一口めは結構濃密。不機嫌なシャルドネにありそうなモヤモヤとした苦み?のようなものを強く感じた後、あんまり体験したことのない酸味(柑橘系や葡萄系というより、トマトの酸味や玉葱の酸味と親戚関係にあるような酸味)が舌のまわりにまとわりつくような感触。薄くもなければただ酸っぱいだけでもないんだけど、とにかく慣れない味がする。あと、色のせいもあってなのかもしれないけれども、鉱質というよりは金属質に近いようなニュアンスが感じられて一種独特だ。薄っぺらではないかもしれないけれども、残念ながら“美味い”とは感じない。なんかバランスがわけわからなくて当惑する。
 
 少し温度がぬるくなってくればいけるかなと思いきや、「若干甘みが見え隠れするようになった」「香りが少しフルーティー度を増した」ぐらいしか変化せず、お世辞にも美味いとは言い難い雰囲気で、ちっとも慣れてこない。呑み方がまずいのか、呑み手のクンフーが足りないのか、この種類がそもそも駄目なのか、このボトルがアレなのか。いずれにせよ、これでまた暫くはロゼを敬遠してしまいそうだ。

*1:注:リンク先では2009年現在、3675円になっている。ちなみに、近くの酒屋でこれが1200円で大量に売られているのを後に発見して愕然とした!