北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0104】St.Magdalena Gewurztraminer 2008

 サンタ・マッダレーナ ゲヴュルツトラミネール [2008]
 
 夕食が、豚バラ肉を使ったコッテリ系だったので、食後にサッパリ系っぽいワインを楽しもうと思ってこのワインを選んだ。アルトアディジェ州の1600円での購入品だけれど、この地域の中堅価格帯のワインの悪い噂は未だあまり聞いたことが無いので期待して開栓。
 
 グラスに注いだ色はかなり軽い麦わら色で、トロピカルな香りがプンプンする。ライチと夕張メロンを足して二で割ったような香りに、僅かな柑橘成分。味は、香りに非常に似合った爽やかな飲み口。一応、コクらしいものが感じられないわけでもないけれども、くどく口のなかに残るわけではない。軽い酸味と一緒に、例のトロピカルな風味が長く残っているが、非常に爽やか路線。
 
 ラムのフレーバーのついたチーズと、オイルサーディンをつまみに用意したけれど、つまみに全く負けるそぶりは無く、芳しいフレーバーと爽やかさで楽しませてくれる。僅かに苦みが感じられるようになったけれども、それはそれで上等な感じ。時間が経ってくると木のような匂いが混じり込んで、それも結構いけている。
 
 値段を考えれば、たぶん相当に美味いワインだった。この作り手のことは覚えておいて、もうちょっと格上のワインや赤にも挑戦してみよう。