北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0111】Carpene Malvolti Prosecco (N.V.)(ハーフボトル)

カルペネ・マルヴォルチ プロセッコ・ディ・コネリアーノ ハーフ
 
 出張で夕飯を外食した後、ホテルに帰って寝る前にワインが呑みたい。けれどもコルク抜きもソムリエナイフも無い…そういう時には、安い泡モノのハーフボトルをコソコソ呑むに限る。近くで手に入ったのは、ハーフで1000円のこれ。この価格帯のスプマンテはショボいものに出くわすことも多いので期待は出来ないけれども、葡萄味のカロリよりは旨かろうと思っての開栓。
 
 栓を抜いて“タンブラー”*1に注ぐと、漬物、イースト香が強く、そこに爽やかな香りが割り込んで、なかなか楽しみそうな雰囲気。泡はスプマンテというよりは微発泡なフリツァンテに近い感じ。けれども口にしてみると、控えめな酸味と意外なほどのコクのバランスが良く、発酵チックな余韻が長く残った。泡の惨めさと薄すぎる色はともかくとして、味と香りはいけている。「どうせ安物スプマンテでしょ」だの、「カロリよりはマシ」だの、馬鹿にしたのは間違いだった!
 
 暫くすると、少し渋みが出しゃばって味のバランスが崩れ始めた。このあたりは残念といえば残念だけど、まだ旨い。最後のほうになると、香りに水仙とヨーロッパ石鹸の香りが感じられるようになり、これまた予想外の展開。シャンパーニュに比べれば粗だらけで、決して立派なスパークリングとは言えないけれども、十分すぎるほど堪能することができた。ありがたい!

*1:ホテルにワイングラスなんて置いてない!