北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0112】Feudi di San Gregorio Greco di Tufo 2008

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ グレコ・ディ・トゥーフォ[2008]
 
 今日の食事はクリームシチューと栗御飯。クリームシチューに合うワインといえば、カンパーニャ州の土着白ワイン群で、ならば定番フェウディ・ディ・サングレゴリオの出番ということで、グレコ・ディ・トゥーフォを選んだ。このボトルは2200円ほどだったと思う。
 
 開栓すると、モスカートやリースニングもびっくりの、恐ろしく爽やかで揮発性の強い葡萄の匂い。呑むと、もうなんか恐ろしいほどの酸味の強さなんだけれども、結構口のなかに苦みが残るせいか、嫌な感じではない。酸味が舌の上で微妙に姿を変えるのもいい。「ジトーッ」とした、葡萄よりも青リンゴをイメージするような酸味が完全に主役なんだけれど、なかなか味わい深く、苦みやコクで脇がしっかり固められていていい感じだ。しばらくグラスを置いて余韻を待つと、少しだけ木の実のニュアンスの混じったようなリンゴ風味がずーっと残る。
 
 なるほど、これは普通の魚料理なんかには合いそうにない、シチューに合わせろというのもわかるような気がする。シチューや栗御飯と一緒にいただくと、このワインが酸味担当になって、御飯を盛り上げてくれる。いつものような魚料理に合わせていたら、このワイン、独り歩きして面倒なことになっていたかもしれない。カンパーニャの土着白ワインの時は、食事の組み合わせに注意を払おう。