北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0114】Castillo De Liria Cabernet Tempranillo 2006

 
 http://www.wiwiwine.com/liria.html 
 
 楽天にはCastillo De Liriaのシラーはあってもこの種類が無いので、上記リンク先を貼り付けた。
 
 赤ワインの在庫が少ないのに、イタリア料理を創るにあたって赤ワインが足りない…。そういう時のための料理酒用として、このワインは700円ほどで購入した。スペイン産の赤で、テンプラとカベルネを半々に足したもの。テンプラは割と耐久性が高かったと思うので、料理用として長期間使うには好適だろうと思ってのチョイス。ちなみに今日は、セロリ・玉葱・ニンニク・挽肉を中心にした酸味の強いミートソース。このワインを200mlほど使ってつくった。
 
 グラスに注いでみると、異様なほど透明度の低い、かなり黒っぽい紫色。カシスリキュールよりも濃い色かもしれない。けれどもどことなく新鮮な雰囲気を保っている。香りは、仄かな線香系の香りとスミレの花、巨峰の皮のような感じで、結構気持ちよく、そこはかとなくテンプラっぽいと思ったりもする。さて、味のほうは?
 
 舌の先が僅かに痺れるような感覚があった後、かなり酸味の強い、つかみ所のよくわからない味が広がる。コクや幅が感じられるわけでもなければ、鮮烈なフルーツの風味があるわけでもない。舌の先に触れさせると、ちょっとした痺れと酸味の強い葡萄の感覚に気付くは気付くけれども、ワインの側から迫ってくるというよりも、こちらから頼み込んで味を確かめているようなノリ。途中から、ジャムのような香りが混じってきて「おっ!」という感じもあったにはあったけれども、いかんせんそこまで。とはいえ料理用としては、トマトソースを濃厚にする役や肉料理に今も活躍中。