北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0137】Poliziano Rosso di Montepulciano 2006

ポリッツァーノ ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ2006
 
 グラスに注ぐと、なかなかに黒っぽいワインレッド。カシスのようなとか、紫色の、という感じではなく、ガーネットをしこたま黒っぽくしたような。あるいはザクロをジャムにしたらこんな感じなんだろうか?香りは、クリームっぽさを伴いつつもよくあるキャンティよりトーンの高い葡萄臭。僅かにバニラの香りも混じっているかもしれない。
 
 開けてすぐの味は、呑んだ瞬間に梅の香りと若葉の香りがドーン!と広がってびっくり。その後を熟したジャムのような葡萄の香りが流れていく。味のトーンは匂い以上に高い。この高いトーンが余韻となって尾を引くせいか、グラスを置いた時の満足感はなかなか。しかもすっかり葡萄がジャム化しているわけでもなく、どことなく新鮮味を残しているんだからたまらない。
 
 今夜はこのワインのために(?)地鶏レバーのしぐれ煮を買ってきたんだけど、相性は優れていた。濃くてくどいレバーの風味に、このワインのジャムっぽさ・梅っぽさ・酸味がうまく組み合わさっていると思う。レバーの臭みに対して、このワインのトーンの高い冴え渡るような香りがコントラストを為していて気持ちよい。正直言って、いつぞやのブルネッロよりもずっと美味い。
 
 ※翌日に残りものを呑んだら、梅や若葉の香りが失速し、ジャムというよりサクランボっぽい感触に近くなった。ちょっと軽い感触にもなってしまっているかも。一応は旨いけど、これはやっぱり失速と取っていいんじゃないかと思う。間違いなく昨日のほうが面白くて偉そうだった。サクッと呑んでしまったほうが良いのだろう。上位互換のブルネッロなら、このあたりは大丈夫なのかな?