北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0155】Fattoria Poggiopiano Chianti Classico 2006

ポッジョピアーノ キャンティ・クラシコ[2006]
 
 
 長らくキャンティクラシコを呑んでいないとなんだか恋しくなる。旨いやつが呑みたいと思い、2000円のキャンティを買ってきて呑むこととした。ワインのお伴は国産肉を焼いたもの。
 
 グラスに注ぐと、これが本当にキャンティかというほど黒っぽい。赤紫とか青紫という感じではなく赤黒い不透明な液体が現れた。見た目だけだと別種のワインのようだ。ところが香りはモロにキャンティ。クリームのような甘くて柔らかい匂いがすごい勢いであふれてくる。キャンティのなかでもとりわけ甘いフレーバーに思える(久しぶりだからかもしれないが)。
 
 口に運ぶと、一口目でブワッと甘くて柔らかな味が広がり、その後に爽やかと言って良いような葡萄の味が続いた。タンニンはそれほど濃厚でもなく、後味はむしろ軽快で、爽やかな飲み口はグイグイいける。香りのほうは結構楽しませてくれて、葡萄系クリームに混じって、檜の風呂のような雰囲気や泥のような雰囲気が混じったりもしている。呑みやすいキャンティだけど、「ただ呑みやすいだけ」に終わっていない、このボトルならではのものがあったと思う。