北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0158】Chateu Tour du Haut-Moulin 1999

シャトー・トゥール・デュ・オー=ムーラン 1999
 
 グラスに注いだ色合いは、ほのかに赤茶けたような、煉瓦とまではいかないけれどもオレンジ色に近いスペクトル。香りは、葡萄とバニラの香りに加えてかなり蝋燭臭が漂っているような。それほど強烈な匂いではないにしても、有機化学じみた匂いを漂わせている。
 
 一口目は…口のなかに蝋燭が広がる!有機化学な匂いにふさわしい有機化学な味わい、滑らかなタンニンと色から予想していたよりはずっとジューシーな味わい。バターのような後味が残るけれども、下品というわけでもなくそれなりに気持ちよい。蝋燭風味が良いアクセントになっていている。
 
 翌日、放置していたこれを飲み直すと、蝋燭のような香りが少し気品を伴うようになり、なおかつ僅かにピーマンのような匂いがするようになってきた。味のほうは軽くなった感じがあるけれどもキュウリのようなニュアンスが混じっているような。これを良い変化と取って良いのかは分からないけれども、ともかく、少し顔つきが変わったような印象は受けた。