北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0162】Domaine du Chateau de Chorey Pernand-Vergelesses Les Combottes 2004 (ハーフボトル)

 
 http://www.cellartracker.com/wine.asp?iWine=668029
 
 リンク先をみる限り、現地ではフルボトルで12〜17ユーロぐらいのようなので、もし日本に入っていれば日本だと2500〜4000円ぐらいの範囲?に属するんだろうと推測される。残念ながら、このボトルはハーフということもあってかもうちょい割高。
 
 開栓する際、コルク表面には青カビがうっすらと生えていて、コルクの裏側もちょっとカビっぽい。なんだか期待したくなる。色は、山吹色を溶かしたような感じの黄色で、割と濃いめ。鼻を近づけると、バニラに続いて木の匂い…ということは樽の匂いなんだろうか、それが普通に匂ってくる。その奥から、いかにもカビに似つかわしいような匂いも。
 
 口に含むと、木の香りが凄い勢いで感じられ、その後、なんだか表現のしようのない漬け物じみた匂い。コクはあるし、鉱質っぽさもある、けれどもフルーティーという印象は殆ど無くて、とても古めかしい、漬け物倉庫の底で眠っていたような印象を受ける。慣れてくると、酸味が酸っぱさをもって感じられるようになれてきたけど、爽やかというよりは、むしろ古めかしさを強調しているように感じられる。
 
 この古めかしいやつにはそれっぽい食べ物を…と思ってスモークチーズをあわせてみたら、スモークチーズには割とあっているように感じられた。それでもなお、古くささが否めない。これはもう、こういう個性だと思って味わうってもんなんだろうか?それとも、カビにたかられすぎたせい?なんだかキツい一本で、ハーフだったからかろうじて呑めたという感じ。