北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0167】Barone Ricasoli Castello Di Brolio Chianti Classico 2005

カステッロ・ディ・ブローリオ キアンティ・クラッシコ 2005
 
 今日の夕食は牛肉をしっかり焼いたもの・アスパラガスの煮たやつとシーチキンをフランスパンに挟んだもの・モヤシの炒め物。このメニューには、我が家ならやっぱりキャンティにお出まし頂くというものだろう。こいつはちょっと値段の高いキャンティ。八重洲地下街のリカーズハセガワで4000円で入手したもの。ネットでは妙に高騰している。
 
 匂いはしっとりとしたクリームっぽい。ほんの少し土っぽい匂いもするような、雨の後のアスファルトによく似たような感触がある。色は猛烈に黒っぽい紫色。すごく濃そうな雰囲気。このあたりは凄くいい感じ。
 
 口をつけると味は、匂いよりもさらにクリーミー。酸味もかなり強い。匂いは立派だったけれども、それに見合う味かというと…あんまりそういう感じではない。悪くはないけど、値段に見合った出来映えかというと…どうだろう。序盤戦は今ひとつな展開。中盤以降、泥臭いっぽい感覚のようなものが盛り上がってきたけど、これも微妙にあわない。焼きたての牛肉ともあんまりあってないような気がする。
 
 これ、もしかして、開栓して三時間とか待たないとダメな人なんですか?そう思って放置してみることにした。すると、匂いは甘く瑞々しい方向へ、味もこなれた方向へ。美味いといえば美味い。けれどもドッシリしているとは言い難く、軽くて気持ちのよい方向に変化した。でも、後半になって盛り上がってきた落ち葉の匂いとクリーミーなキャンティらしい香りの組み合わせは非常に幸福。おお、やっと元がとれそうだぞ!と思いながら、残りを100円チーズと一緒に頂いた。