北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0169】Bodegas Gomara Lacrimae Christi

 
http://www.gomara.com/productos.htm
 
 久しぶりの変わり者ワイン。スペインのマラガ近郊で3.2ユーロで手に入れた、なんだかわけのわからないワイン。ラクリマ・クリスティというと、イタリア南部のカンパーニャ州を連想するけれど、どうみても全く違ったシロモノにみえる。
 
 蓋をあけてみると、もう褐色としか言いようのない、不透明で焦茶色の液体がドクドクとグラスに注がれた。匂いは、震えがはしるほどの揮発臭。アルコール、焼きリンゴ、木作酢、そして何かが焦げたような匂いが混じっている。ワインじゃなくて樽ごと発酵してるんじゃないかと思うほど、なんとも凄まじい匂いだ。
 
 口をつけると、わずかな酸っぱさとブランデーっぽさの後、灼けるような甘みがじわーっと広がってくる。焼きリンゴをそのまま発酵させてアルコールにしたら、きっとこんな味になるんじゃないかなーという雰囲気。ケミカルテイストという感じは、まだしも控えめかもしれない。それでも匂いが凄いせいか、頭がキンキンしてきた。そして強烈に甘さにだんだん参ってしまった。おっかないワインだ。