北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0201】Joseph Drouhin Cote de Beaune 2004

 
ドルーアン・コート・ド・ボーヌ・ルージュ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 先月、デパートのワイン屋でブルゴーニュワインを探していた時、試飲の店員さんに捕まって購入することになった一本。最初はドルーアンの無印ルージュ2006を買うつもりだったけど、同社のコート・ド・ボーヌ2004,2006,2007,無印ルージュ2007、それからボルドーとチリと…とにかく色々試飲してみた結果、ダントツで香りが良かったこの一本を4200円で購入した。ちなみに試飲時には「とにかくロウソク臭が抜群」という印象で、香りで他を圧倒していたと記憶している。
 
 抜栓すると、コルクには「Beaune Premier Cru 2004」の文字が。なんだか嬉しい滑り出し。グラスに注ぐと、少しオレンジがかった透明度の高い赤。匂いは…息も詰まるようなベリーの匂い。もうもうとグラスのなかに立ちこめているような。そこに僅かな軽いバニラ臭とロウソク臭とナフタレン臭が追いかけてくるけど、すさまじいベリー臭がとにかく幸せ。飲むのにちょうど良いタイミングだったのかな?
 
 口に含むと、ちょっとだけ獣っぽい感触の後に、沸き上がるように酸味とフルーツ味が来て、さらに飴のような感触が追い打ちして、舌の上にバターかマーガリンのような厚みが残った。タンニンは二杯目以降、後から追いかけるように。ベリーな味と酸味を楽しむことも、後味の分厚さを楽しむことも、時に匂ってくるコーヒー臭?やロウソク系の匂いを満喫するも、幸福。ちょっと高かったけど、たいへん目まぐるしく忙しい体験となった。