北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0208】Le Macchiole Messorio 2002

 
 メッソリオ 2002  レ・マッキオーレ
 
 ずいぶん昔に奮発した、虎の子ワイン…の筈だったんだけど、今ひとつのまま終わっちゃった一本。
 
 色合いはちょっと濁った葡萄色で、良い意味で、普通の印象。香りはふんわりとした豊かなブドウ風味と、ヒノキのような匂いと土の匂い。にも係わらず、神妙で上品な雰囲気。
 
 ところが味のほうはかなり枯れてしまっている。うわぁカサカサ!しかもタンニンが出張りすぎていて、なんだかカクカク。匂いのフルーティーさに見合っただけの味じゃない。ちょっとやせぎすっぽい。とりあえず放置してみましょうということで数時間放置。
 
 しばらく経つと、香りの土成分が動物の糞風&甘み風味が強まり、さらに後半になって石鹸を連想させるような揮発性の強い、ものすごく偉そうな匂いが漂ってきた。味はあんまり膨らんで来ないけど、味を置いてきぼりにして香りがどんどん変化していく。けど、大変立派な香りと、味のギャップがひたすら広がっていく展開は残念至極、タンニンのほうはともかく、カサカサ感が最後まで持続し、まるで“いい匂いのするおばあちゃん”のようだ。幾ら不作の2002年のボトルとはいえ、この価格だったら、もうちょっと味だって美味しくてもいいのでは?それとも2006年頃に呑んでしまえば良かったのか?バッドヴィンテージとはいえ、困った困った。