北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0210】Michel Gros Bourgogne Hautes Cotes de Nuis Blanc 2000

ミシェル・グロ ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・ブラン
※リンク先は、ヴィンテージがずっと若いので注意!
 
 なんと、フレンチの相伴についていくという幸運に巡り会った。前菜*1、茸のポタージュ、真鯛のポワレ、口直し、鴨のメインディッシュ、デザート、コーヒー。このワインは乾杯用にということで選ばれ、結局二人で通しになった。ちなみにこのレストラン、シャンパーニュは大手安物が8000円〜で、このワインが何故か5800円という価格だったので、一本だけなら絶対こっち!とか祈っていたら、主賓サマは迷わずこれを手に取ってくれていた。GJ!*2
 
 抜栓されるや、早くも蜂蜜を意識させるような匂いが漂い始めた。グラスに注いだ色は…すごい黄金色。なんとも濃ゆく、やや山吹色がかった白ワインの色。グラスに鼻を近づけると、ブワッと蜂蜜の匂い、その後バニラエッセンスと「木の腐ったような」匂い。トータルとしてはたいへん甘美。グラスに口をつけると、飲み口は抵抗感無く、甘くて柔らかい蜂蜜風味がブワーンと来て、その後から酸味が追いかけてきて相当美味い。敢えて難癖をつけるなら、蜂蜜風味の甘さと酸味の手厳しさとのギャップが大きく、甘さ→酸味のギアチェンジに段差があるような気がした。それでも香りのほうは、ますます甘く、ますますたっぷり感が膨らんできて、スゲェという感じ。そのうち、焼き林檎のような匂いや薫製のような匂いも。
 
 料理との相性も良好で、真鯛はもちろん、鴨のメインディッシュにも全く臆するところが無い。自作イタリア料理なんかだと、このワインの風味に蹴散らされていたんじゃないかと思う。勉強の材料を頂いたうえに、ありがたいものをごちそうになった。
 

*1:生ハム、ズワイガニのサラダ、鴨のロースト、白身魚のテリーヌ、アラスカ産サーモンケイパー玉葱添え、温野菜、ローストビーフ貝割れ大根巻き

*2:いや、もっと高いやつは高いやつで相伴する身としてはありがたいにせよ