北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0221】Tedeschi Valpolicella Classico Superiore 2007

 
テデスキ ヴァルポリチェッラ・クラシッコ・スペリオーレ 2007

 
 今日の夕食は、オムライスとキャベツのサラダ。こういう軽い洋食っぽいメニューに合いそうなワインは何だろう、と思って物置から取り出してきたのは、ヴァルポリチェッラの軽いほう。アマローネやリパッソではないヴァルポリチェッラは、この記録をつけはじめる以前、ちっともおいしくない赤ワインとして何度か痛い目に遭ってきた。自分の、ヴェネト州の赤ワインに対するイメージが悪い要因にもなったジャンル。これはどうか?
 
 色は透明度が確保されたルビー色。かなり黒っぽいけど綺麗。鼻を近づけると、イチゴミルクとサクランボが混じったような甘いフルーツ臭。かなり強くて甘い匂いで、出だし上々。
 
 口をつけると、軽い感じなんだけれど木の匂いが口のなかにブワッと広がり、酸味とチェリーっぽさと一緒に結構な余韻をみせてくれる。そんなにゴツいわけじゃないし風味が強烈なわけではなく、あくまで軽く、けれどもしっかりと余韻が残る。えらく上品で、トーンの高い余韻。
 
 そうこうしているうちに、木酢液のような匂いと酸味が強くなり、それが退いた後に、もっとジャムっぽい匂いが強まってきて、キャラメルコーンやお汁粉みたいな匂いも感じられるように。余韻のトーンの高さも相まって、なんだか凄く得した気分。匂いの強さ、味の上品さ、変化、どれをとっても凄い!これで1500円というのは何故だ?軽いワインなのに、味の質と匂いの凄さでびっくりさせられた。さらに中盤以降、高そうなワインを連想させるような、腐った蛋白のような微妙な匂いまで混じり始めて、なんだかわけのわからないことに。軽めの飲み口も手伝って、あっという間に呑んでしまった。