北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0240】Tua Rita Giusto di Notri 2003

 
 ジュスト・ディ・ノートリ 2004(リンク先とヴィンテージが異なります)
 
 このボトルはふとした折に5600円で入手したもの。いわゆるスーパータスカンの有名メーカー、そのなかでは偉そうな部類に入る一本が、この値段で手に入ることは珍しい。大ハズレだったらどうしよう、と多少びびりながらの開栓。
 
 まず鼻を突っ込むと、いきなりチョコレートムース、苺ムース、バニラエッセンス、葡萄、の順番に強い匂いがボワァっと上がってくる。キャンティとは全く違う。少し埃っぽい成分も混じっていて、あんまりイタリアワインらしくない。グラスに注いだ色は不透明度も極まれりという感じの、真っ黒に近い紫。
 
 味は、まず真っ先にフルーツっぽさ、そこから後味としてキツいほどの酸味。でもこういうキツさは最初の一口だけで、二口目からはけっこう円やかに感じられる。でも、キャンティのようなクリーミーさとは少し違う。グラスを置いた時の後味には、酸味と埃っぽい匂いと葡萄風味が程よく残る。そうこうしているうちに、(埃っぽさも含めた)匂いがますます立ちこめてきて、なかなか幸せな感じ。匂いも味も、想像していた方面とはかけ離れていたけれども、これはこれで美味しいワインだった。
 
 ※後で調べたら、このワインにはサンジョベーゼが入ってなかったらしい。イタリアっぽくないと感じたは、そのせいもあってなのかな?