北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0273】Gulfi NeroBaronj 2004

 
グルフィ・ネロバローニ[2004]
 
 グルフィのネロダヴォラで、畑の名前がついたやつ。シチリアにしては高めの4000円ちょっとの価格でゲットすることとなった一本。
 
 色はかなり濃くて黒っぽく、不透明なワインレッド。先日の同社ワインよりもさらに濃い。本当に「黒い」。グラスに鼻を突っ込むと、甘いカシスのような匂いに加えて、木が腐ったような、興味深い匂いが混じっている。期待度大。
 
 口をつけると、なんと甘い!軽い酸味を伴ってはいるけれども落ち着いた甘みと、柔らかなタンニン。木の腐ったような匂いに対応するような、生気のある何か(こういうのを何と書けばいいんだろう?)がこみ上げてきて、なんだか偉そうな感じがする。重い軽いで言うなら、むしろ軽々とした感覚、ふくよかやせぎすで言うなら、真ん中よりちょっとふくよかというところか。
 
 慣れてくると、うさぎの糞のような匂いが混じりはじめ、タンニンが少しずつ主張しはじめるようになってきた。美味くて、けっこうややこしめ。値段にみあった美味しいワインだったと思う。