北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0285】Farnese Casale Vecchio Montepulciano d'Abruzzo 2008

 
ファルネーゼ カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
 
 今日の食事は、御飯と味噌汁とカマスの丸焼き、そしてレタスとベビーコーンとツナのサラダ。これじゃワインに合わないので、その後、チーズとアーモンドとピスタチオと一緒にこれをやりはじめることにした。
 
 グラスに注ぐとびっくりするほど濃厚な、ド紫。光に透かしても真っ黒な、ごつそうな出来映え。ワイングラスのへりに出来た泡が、カシスソーダを連想させる紫泡で良い感じだ。
 
 匂いは、カシスのババロア(ムースじゃなくババロア)を連想させるような。なんだかとっても甘いお菓子のような。バニラの香りもかなり強く、ニッコリしたくなるような。
 
 口に入れてみると、濃いけれども甘さ控えめの葡萄のフルーツっぽさがギューっと来た。舌触りは匂いに比べるとザラっとしていて、タンニンもちょっとゴツゴツしているかもしれない。フルーツさも、匂いも、タンニンも、ともあれパワーで迫ってくる感じ。後味にもフルーツ・匂い・タンニンが全部揃っていてどれも結構長く残ってくる。ここまでパワフルなモンテプルチャーノダブルッツォは初めてで、そのあたりがカサーレ・ヴェッキオの特徴なのかな?そのせいか繊細というわけにはいかないように感じられたけれど、この種類この値段でそこまで期待してしまうのは期待しすぎなのかも。