アントワーヌシャトレ ヴォルネ プルミエ クリュ 2004
このワインは、過去にコストパフォーマンスが優れていると感じたので二度目の対戦。入手価格は僅かに上がって2400円、果たして二匹目のドジョウはいるのか?
匂いは、ちょっとチョコとカシスとバニラっぽく、軽めながらも立派な匂い。グラスに注いだ色はびっくりするほど薄めで、赤煉瓦色がかっていてぎょっとするところはあるものの、前回もそんなような感じだったのでスルーすることにする。
口に入れると、これまた前回同様に水っぽいと言ってしまっていいような薄さ。でもスルスルいけるし引っかかりどころがあるわけでもない。軽くてサクランボっぽい酸味と、素通りと言いたくなるようなタンニン、あるのか無いのか分からないようなコク...なんだけど匂いが結構いけているから、悪くない。ガブ飲みモードとしては申し分なくガブガブいける。
そして後半になればなるほど、腐葉土を思わせるような臭い匂いが迫ってくる。うひょーたまらんですよ、これは。味は超ライト級ながら、それを度外視しているような後半の匂いの盛り上がりが嬉しい。バッドヴィンテージで叩き売りのような値段にもかかわらず、今回も最後まで楽しくいただけた。