北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0295】Chateau Beaumont 2004(ハーフボトル)

 
シャトー・ボーモン[2004](注:リンク先はフルボトル)

 色合いは、黒々としたワインレッド。青色っぽさは殆ど含んでいないようにみえ、不透明。でも蛍光灯に透かすとどうにか明かりが見えるぐらい。
 
 グラスに鼻を近づけると、お汁粉のような甘い匂いと、葡萄のフルーツな匂い、ジャム、甘くて気持ちの良い匂い。少しだけ埃っぽい感じもする。
 
 口に入れると、すごく柔らかな出だし。柔らかな甘みとおとなしいタンニンに包まれて、オズオズとフルーツ風味がやってくる、という印象を受けた。普段うちで呑む赤ワインの多くに比べて酸味は控えめで、後味としてじんわり感じられる程度。少しだけスパイシーな感覚が口のなかに残るようなところがあって、タンニンと一緒に味を引き締めてくれているような感じ。始めの一杯は軽いなぁとか思っていたけど、段々に、ずっしり、ずっしり。ボトルが空になる寸前、スパイシーな感覚が山椒によく似ているなと感じられて、安らぎのひとときは幕を閉じた。
 
 久しく呑んでいなかったボルドー、とてもおいしかった。