北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0319】Antinori Orvieto Classico Casasole 2008

 
アンティノリ カザソーレ オルヴィエート クラシコ アマービレ
 
 今日の夕食はお蕎麦。蕎麦が終わった後にゆっくり呑もうと思って、ウンブリア州の伝統ワイン・オルヴィエートの甘口(アマビーレ)を選ぶことにした。かつて、ローマ法王が愛したという贅沢ワイン…と言いたいところだけど、こいつは1300円の量販品。あんまり期待できないかな…。
 
 色は、はっきり緑色がかった色合い。開栓した瞬間。ボトルとグラスのなかから気泡がゆっくりと昇り始めて、まもなく止まった。わずかに微発泡。匂いは、安ワイン典型の、ママレモンのような弱い匂いながら、ナッツのような匂いを伴っているあたりが特徴なのかもしれない。
 
 口に入れると、とろみのたっぷりとした口当たりに、酸味を伴った甘み。甘みの雰囲気は「草を煮詰めたらこんな甘みになるのかな」というような。微炭酸が効いているらしく、舌先にピリッとした感覚を伴う。これも酸味の形成に一役買っているかもしれない。
 
 甘口ドイツワインともモスカート系ともはっきり違うけれども、まずくはないけど、なんだかよくわかんない味。ただ、慣れてくるとこれはこれでいいというか、いつの間にかスイスイとグラスが進むところがあって、最後のほうはバナナとメロンを足したような匂いと風味があって、なかなかのもの。ただ、ローマ法王が愛するにはちょっと人なつっこすぎるおいしさかもしれない。