北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0347】Mongeard Mugneret Grands-Echezeaux 2007

 
グラン・エシェゾー モンジャール・ミュニュレ
 
 グラン・エシェゾー。縁あって、飲むこととなった。ただしヴィンテージは2007年。普通なら、こんなに早く開けるのは噴飯モノなんだろうけど、ワイン貯蔵庫の前でうろうろした挙げ句、こいつが選ばれた。
 
 グラスに注ぐと、色は非常に暗いブルゴーニュ色。ただ透明度は高く、透き通った印象を受ける。先日のポマール一級と比較すると、濃さはあちらのほうが上、暗さはこちらのほうが上、というような。
 
 匂いは、木のような匂いが先行。コルク?のような匂いがしないでもない。高いワインでいきなりコルクのような匂いを連想するのは不吉のような気がしなくもないけど、今更ガタガタ言ってもねぇ。で、木の匂いの周りに、葡萄的なフルーツ臭とチョコムースみたいな匂いが混じっている。
 
 飲んでみると、酸っぱいほどではない酸味とテリッとした舌触り。濃いとは感じないけど、一定の充実感がある。でも、今の時点ではスゴイという感じではなく、割と普通。これがモンジャールさんちのグラン・エシェゾー?ホントに?というような。酸味が強いのも気になるところ。えっ?という。
 
 どうせ時間をかけて呑まなきゃダメでしょと思い、そのまましばらく放置。注ぎ直すと、もっと甘くてチョコ&チェリーっぽく、なおかつ鬱蒼とした匂いになり、味のほうもテラテラしていて良いなぁと。かなり美味しい。時間経過とともに、味も匂いも微妙に移り変わる。ところが尻上がりな酸味が残存し、チクチクと五月蠅いのが残念。なんでこんなに酸味にチクチクいじめられなきゃいけないのか?
 
 こりゃ失敗ですきっと失敗ですというのが正直のところ。これより美味しくてバランスに優れた一級畑のブルゴーニュには何度も出遭ったことがある。1.開栓があまりに早すぎたのか、2.呑んだボトルに難があったのか、3.ヴィンテージや仕入れに問題があったのか、はたまた4.自分自身には“猫に小判”なのか…いずれにしても、課題を残す一本となってしまった。今後、これと同格のワインを調達・開栓する際には、幾つかの注意点を遵守することで、このような敗北を回避するよう努めなければ。