北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0357】Tedeschi Valpolicella Classico Superiore 2008

 
テデスキ ヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレ(ヴィンテージ確認して下さい)
 
 このワインは、以前1600円ぐらいで入手したものが、リンク先のワインダールでなんと1100円で手に入ったもの。あの時の美味さを思えば破格と思い、品質劣化の可能性を想像しつつも購入してみた。パンとコールスローサラダと唐揚げと豚汁に合わせてのトライ。
 
 色は、不透明なところもあるガーネットがかったワインレッド。このあたりはヴァルポリチェッラ的な。匂いは、神妙で線香を連想するような匂いと、甘いカシスムース系の香り、それから杉の入浴剤の匂い。
 
 口に含むと、まず軽やかな酸味とサクランボの香りが口のなかに広がった。タンニンも軽く、ちょっとした苦みを伴っている。パンや唐揚げと一緒にいただくと、サクランボの風味がギュッと広がって、不思議な匂いが沸き上がる。以後も、サクランボっぽさが炸裂しているんだけど、後味がこんな感じ→「⊃」でクルリと展開する。これがなんだかかわいらしく気持ちよい。「ブツッ」と切れる感じの後味ではない。ちょっと前に呑んだ別のヴァルポリチェッラには、この強烈なサクランボも、後味のマルッとした感じも無く、同種のワイン同士の優劣がはっきりしている。「そこらの安ヴァルポリチェッラとはひと味違いますぜ」というような。
 
 後半になると、このライトな味わいに、仄かな土の匂いというか、あたりを引いた時のブルゴーニュにありそうな腐りかけの匂いが混入してきて凄く良い雰囲気に。値段も安く、ライトボディという言葉がぴったりのワインなんだけど、やっぱりこれはおいしい。ただし土の匂いは前回ほど激しいものではなく、開栓後二時間ほどで急速に弱まっていった。これが500円の値段の差か?!いずれにせよ、こういうタイプの美味しさにこの価格で遭遇すると幸せだ。イタリアばんじゃーい!
 
 ※二日目に1/3を呑んだけど、意外と風味が温存されていて驚いた。いけているほうじゃないかと。