北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0373】Poggio dei Gorleri Vigna Sori Vermentino 2009

 
ポッジョ・デイ・ゴルレリ ”ヴィーニャ・ソーリ”ヴェルメンティーノ[2009]
 
 今日のワインは、はじめてのリグーリア州白ワイン。品種はヴェルメンティーノ、イタリア白ワインのなかでは「デイリーワイン」として遭遇しがちな品種。ところがリグーリア州のヴェルメンティーノは相場が高く、このワインも2000円ほどした。そして「Riviera Ligure di Ponente」という生意気な名前がついている*1。価格が高めなので敬遠し続けてきたけど、とうとう一本買ってしまった。果たしてどんな代物なんだろう。
 
 グラスに注ぐと、少し緑色がかった白ワイン色。グラスのへりをみると、意外とタプンタプンしている。匂いをかぐと、まず若草のような匂いが来て、その後、神妙さを伴ったオイリーな雰囲気とふっくらとしたメロンの匂いが現れた。リースリングに似ているかと一瞬思ったけど、そうでもないみたい。とにかく若草っぽさが目立つ。
 
 口に含んでみると???  始めに来たのは「苦み」。グレープフルーツより薬草か漢方を連想させるような苦みが含まれている。その後、すごく爽やかな酸味と、潤いを感じさせる何かが通り過ぎた。後味は割とアッサリしているけど、ここにも薬っぽい苦みが含まれている。口に含む間際、ヒヤシンスのような匂いがプーンとするのは嬉しいところ。
 
 なんだこれ、値段に見合った白ワインじゃないか!苦みはちょっと苦手系だけど、のどごしの爽やかさ(とはいえペラペラではない)と香りの豊かさは凄く気に入った。やや風変わりな白ワインだけど、これはこれでいいと思う。
 
 ※翌日に呑んでみると、苦みが穏やかになって呑みやすくなった。香りは円やかになり過ぎたかもしれない。のどごしの爽やかさは変わらず。トントンといったところ。
 

*1:リグーリアの海岸線の、水平線上の日没地点、を意味するらしい」