シャトー・レオヴィル・バルトン 1994
今日の夕食は、ライ麦パン、立派な牛肉、シーザーサラダ。このメニューに、貰い物のボルドーは格付け第二級のワインをいただくことにした。ただし、このボトルは「保存状態があまり良くない」「ダメになっているかもしれない」と言われて譲って頂いた貰い物。はてさてどうなることやら。
色は、果てしなく茶色の強いワインレッド。ここまで茶色のワインを見たのは初めてかもしれない。デキャンタしたこともあってか、かなり濁っている。匂いは…なんだこれは?!奈良漬けのような匂いがまずごつんと来て、チョコの匂い、腐った木の匂い。この奈良漬け臭さをどう評価したものか。
口に運んでみると、酸っぱさとタンニンの強い何かが来た。これは…まずいんじゃないか…ふくよかさも何もあったものじゃなく、痩せた酸っぱい飲み物が来た。そしてこの匂いはどうも好きになれそうになく、割とおっかない。さしあたり、これはデキャンタした直後の印象。一応もう暫く待ってみることにした。
30分後、メインディッシュのお肉を食べながら再開。食べ物が一緒のお陰か、それともこなれてきたのか、ゴチャゴチャした感じが大分整って、呑めるような感じになってきた。奈良漬けっぽさも、苦手とはいえ慣れてくると意外といけるかもしれない。タンニンが吹き上がってくるさまもなんだか元気そう。ただ、ちょっと五月蠅すぎる酸味の強さと痩せた印象は変わらず。やっぱり傷んでいるのかもしれない。
※二日目になると、色々と混じって「ビターチョコレート」のような匂いに近くなった。けれども味はもっと痩せた酸っぱさに。残念。