北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0395】Domaine Maume Mazis-Chambertin Grand Cru 2002

 
マジ・シャンベルタン2003
 ※ヴィンテージは異なるようです。
 
 先日のボルドーが残念な結果に終わったので、雪辱戦を行うことにした。こちらは自分でちゃんと購入したシャンベルタン系の特級畑、それも2002年という期待のヴィンテージ。今日の夕食は、ちょっと良質の牛焼肉、筍の刺身、筍のお吸い物。ご飯をさっさと食べた後、この、素晴らしいワインを試飲して、それから暫くだけ牛肉にあわせてみた。
 
 コルクを抜いて確認すると、黒くて不透明な感じの、レンガ色をしっかり帯びた色。ブルゴーニュとしてはかなり暗く黒っぽい印象を受ける。匂いは…物凄い土っぽい香りと葡萄の香り、チョコムースとカシスムースが交じり合った匂い。そして、精気のあるような、ものすごく生き生きした印象を受ける。くたばっているとは思えない雰囲気。
 
 口に運ぶと、軽い渋みと苦味が感じられた後、分厚いコクと邪魔にならないぐらいの酸味が来た。果実味はあるけれどもそれほど目立たず、後味としてチョロっとチェリーのような感じが存在感を示しているぐらい。味に関しては、ややこってりとしたところでバランスがとれている。水っぽさ・ガチャガチャした感じは無く、ブルゴーニュとしては濃い感じ。そして案の定、香りの強さで牛焼肉や筍よりもずっと目立ち、食卓の上で仁王立ちしているような。
 
 そうこうしているうちに匂いはますます強まり、ピーマンやヨモギや採り立ての山菜を連想させるような、植物っぽい成分が凄いことになってきた。さらに、ローソクやコーヒー、なんだか分からない荒っぽい匂いも混じってくる。とても複雑でパワフルな匂いだ!味の水準も悪くないけど、それをはるかに上回る、香りと勢いでびっくりさせられるワインだった。