北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0419】Rosemount Diamond Shiraz 2008

  
ローズマウント・ダイアモンド・シラーズ
 
 暑い季節になってくると、だんだん濃い赤が呑みたくなくなってきそうなので、今のうちに呑んじゃおうと思って開けたオーストラリアワイン。品種はシラー(ズ)で、あまり経験が無い品種なので貴重な対峙。
 
 色を見ると、ものすごく濃くて黒っぽいワインレッド。光の透過性がとても低く、光の入射角が90度近くにならない限り、真っ黒にしか見えないという徹底っぷり。匂いは、まずバイオレットの匂いがプーンとして、その奥から、酸っぱそうな、梅かサクランボの中間みたいな匂いと、チョコレートみたいな甘い匂いが漂ってくる。
 
 口に運んでみると、まず梅的な酸っぱさがキューンと感じられ、その二秒ほど後から、やわらかくて甘い感じがふんわりと来た。これにはコーヒー牛乳っぽさを伴っている。タンニンの渋さは殆ど自覚されず。で、この酸っぱさと甘い感じとの関係は、「酸っぱさを土台として、その上に甘い感じが乗っかっているという感じ」。呑み際が酸っぱさから始まり、口に含んで暫くは甘さが勝ち、余韻になるとまた梅のような酸っぱさに帰っていく。この梅のような酸っぱさを楽しみたい時はじっくり飲み、甘さを求めるならサッサッと呑んでしまうのが良いような印象を受けたけど、酸っぱさがかなり派手で、押され気味だったかも。
 
 ※二日目になると、全体的にやわらかくなって飲みやすくなったけど、そのぶん影も薄くなったみたいな感じで、良くなったというより、トントンかな、という感じ。