北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0430】Umani Ronchi Primi Vino Rosso (N.V.)

 
プリミ・ロッソ・ウマニ・ロンキ
 
 このワインは、アブルッツォ州で安くておいしい赤ワインをたくさんつくっているウマニ・ロンキ*1の一本。値段的にはいちばん安いクラスのもので、ヴィンテージは記されていない。色は、紫色の泡のたった赤ワイン色。匂いをかぐと、スミレを思わせるような匂いがぷーんと来る。やわらかい感じの匂いで、イタリアらしい、キャンティを連想させるようなものがある。
 
 口に入れると、ジューシーで柔らかでなんとなくクリーミーな味わいがしっかりと広がる。重さは軽く、後味はさっぱりしている。タンニンはそこそこ。メーカーもメーカーなので、これはモンテプルチャーノ・ダブルッツォ系の何かかなと思ってネットで調べてみるも、よくわからない。ただ、以前キャンティとモンテプルチャーノ・ダブルッツォを間違えたことを思うにつけても、生産者の地域を思うにつけても、たぶんキャンティ系(サンジョベーゼ種)ではなくモンテプルチャーノ系(モンテプルチャーノ種)なんだろうと思う。ワンパターンで変化に乏しいところはあるにせよ、葡萄らしく柔らかい、デイリーワインとして十分すぎるほどおいしい一本だった。
 

*1:本拠地は隣のマルケ州だけど