北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0434】Castello Monaci "Piluna" Primitivo Salento 2009

 
“ピルーナ”プリミティーヴォ・サレント・[2008]
 
 色は、割と普通のワインレッドで特に気になるような特徴は無い。匂いをかぐと、杉の入浴剤のような匂い(樽由来?)と線香を連想させるような匂い。どうもプリミティーボ種のワインは、線香っぽさと縁があるように思える。
 
 口に入れてみると、最初は非常にやわらかくて甘い当たりと、木の枝を連想させる苦味。ちょっと苦すぎて薬っぽいぐらいかもしれない。これまたプリミティーボらしいといえばらしいなぁと思いながら苦いのを我慢して呑んでいると、苦味がだんだん軽くなり、やわらかさと甘さの隙間から、じわじわと新鮮な果実味が湧き上がってきた。なかなか味のバランスの良い感じで、強いけれどもあまりゴツゴツしすぎていないタンニンも嫌ではない。まずまずおいしいけど、同社のアルタスに比べると、ちょっと痩せ気味で真面目すぎるような印象だった(ただし、これは呑んでいた状況による影響もあるかもしれないけれど)。価格差を考えれば仕方ないことなんだけど、もうちょいがんばって欲しかった。
 
 ※翌日になると、ちょっと酸味が強くなって、柔らかさが減ってしまった印象。