北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0438】Conti Zecca Donna Marzia Negramaro 2008

 
コンティ・ゼッカ ドンナ・マルツィア ネグロアマーロ
(リンク先はヴィンテージが異なるかもしれません)
 
 グラスに注いでみると、色はものすごく濃くて不透明な感じ。それほど紫がかっているようには見えない。匂いをかぐと、最初は神妙な線香っぽさが目立ったけれども、五秒ほど遅れて柔らか&クリーミーな、イタリア赤ワインに想像しやすい匂いがボワワーと鼻腔に入ってきた。さらに、チョコムースのような。杉の樽も?
 
 味は、口を入れるとまず苦い系。酸味はあまり無く、タンニンが結構豊か&なめらかなんだけど、薬のように苦み(こういうのを他の人はインクっぽいと言うのかな?)が豊かで苦手意識をそそる。ただ、それを我慢して呑み進めるうちに、柔らかさと甘みが、ちょっとだけ感じられるようになって、意外に素敵。苦みやタンニンの向こうから、魅力的な要素がちょっとずつ出てきて、次第に目立つ方向へ。
 
 なかなかいいような気がする。最初から魅力いっぱいというわけにはいかないけれど、後追い的においしくなってくる展開はじっくり呑むには向いている。あまり偉そうな雰囲気は無いけれど、無いなりに、ワインと段々打ち解けながら段々楽しくなってくる展開を楽しめた。「気むずかしい人に出遭ったけれど、話してみたら段々意気投合してきた」みたいな。
  
 ※でも、翌日になったらあまり面白くもない感じになってしまった。