北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0472】Domaine Clos du Roi Bourgogne Coulanges-la-Vineuse 2009 (ハーフボトル)

 
 
 
 これは、ヴェズレーに行ったときに現地で飲もうと思ったけれども飲む機会が無くて持ち帰ることになった、よくわからないワイン。一応、ブルゴーニュの名前がついていて、なおかつAOC規格のワインで、産地はヴェズレーよりもさらに北西、もうちょっとパリに近い小さな小さな町を指しているということまでは分かった。値段は、ハーフボトルで5.8ユーロぐらいだったと思う(現地のワイン価格帯を思えば、あんまり安くない)。
 
 ちょっとごつめのコルクを抜いて色を確認すると、ほんのりと青みがかったところのある、薄くて透明感のある色合い。匂いをかいでみると、これまたコート・ドールのブルゴーニュとは方面の違う、手招きしているような甘い匂い。人なつっこいというか気楽な感じがするけど、イタリアのキャンティやモンテプルチャーノ・ダブルッツォとも何か違うような気がする。もしかしてボージョレーと同じ品種?*1
 
 口に入れてみると、前述の匂いがブワーッと来て、と同時に、結構なコクを滑らかなタンニンを伴った果実っぽい酸味が来た。その酸味も含め、後味に何か余韻が長く残るわけでもなく、また重いワインではなくとっても軽い。そのくせ妙に飲み応えがあった。あと、イメージかもしれないけど、素朴なおいしさだとも思った。
 

*1:後で調べたら、たぶんピノ・ノワール製、らしかった