ヴァッレ・マルチアーナ 赤
このイタリアワインは、『安ワイン道場』さんと『ワインに手を出した』さんの両方で高評価だったもの。産地はローマのお膝元・ラツィオ州で、このワインログをスタートしてから実は初めての対峙。だって、ラツィオ州って地雷原みたいなイメージがあるじゃないですか。誰かのお薦めでも無いと、選びづらい地域というか。
色は、ちょっと暗めのワインレッドながら標準的で、透明度が高い。匂いをかぐと、それなりに果実味のようなものが漂ってくるけど、新大陸の赤ワインに比べるとちょっと弱いかも。
口に入れてみると、柔らかくて飲みやすくてジューシー。日本語の解説で「ミディアムボディ」とか書かれていそうな印象。近い価格帯で最近飲んだイタリア安ワイン(これとかこれとか)に比べると、「スミレっぽい」「軟膏のような」という感じが少なめで、代わりにビターで、どこかトマトっぽい気がした。あと、ビターと軽い苦みが効いてるせいか、安イタリア赤ワインにしては「暗い」イメージで驚いた。たぶん、黙って出されたら「チリか南仏かスペインの国際品種ですか?」とか言い出しそうだと思った。*1
そのへんはともかく、500円のイタリアワイン、それもあのラツィオ州のワインできっちり美味しい目に遭えて嬉しかった。夕食のピザにもちゃんとマッチ。アルコール度数が12%というのも手伝ってか、グラスがどんどん進むワインだった。