北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0492】Luigi Righetti Valpolicella Classico Superiore Campolieti Ripasso 2008(ハーフボトル)

 
ヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレ カンポリエティ リパッソ2008
 
 このワインは、ここで対峙したことのある、リパッソという手法でつくられた強化ヴァルポリチェッラ。前回のメーカーはMasiで、正直あんまりおいしくなかったけど、手軽な値段でハーフサイズが売られていたので、つい、購入してしまった一本。
 
 色は、ボルドーや新世界国際品種などに比べれば明るいけれども、ヴァルポリチェッラとしては「ルビー色と喩えるにはちょっと暗い色。」光に当てたり透かしたりしても、輝くような印象は受けない。匂いは、まず甘めの線香か、どこかのアロマテラピーでありそうな甘い臭いがして、なんとなく粉っぽい印象を受ける。新鮮な葡萄臭は、あまり感じられず。
 
 実際に飲んでみると、サクランボのような新鮮でキュートな果実味&酸味がワッと来て、口をすぼめたくなる。ただ、普通の軽量級ヴァルポリチェッラに比べると重量感のある口当たりで、かなりコクを伴っていた。そして後味は概ねさっぱりしているけれど、どこかコーヒーや油性マジックに似たような匂いが口のなかに漂ってくる。ビターな味わいも。風味がちょっと面白くて、濃くて、それなりにヴァルポリチェッラ系らしい果実味もしっかりしていて、おいしさという点でも十分。Masiの品の時よりずっと嬉しくいただくことができた。