北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0498】Calera Mills Pinot Noir 2006

 
カレラ ミルズ 2012
 ※注:リンク先はヴィンテージが異なります
 
 続いて、安心して開けられるカリフォルニアワインを、ミラノサラミ&チーズをつまみながらいただいた。こいつは「粉挽き小屋」の名前が入ったカレラの品。
 
 グラスに注ぐと、色は意外なほど薄め。「これはヴォルネです」と言われたらたぶん騙されそうな、朱色や赤レンガに近いような色調。透明度は高い。匂いは、これまた神妙なピノ・ノワールの匂いで、苺+チョコムース+蝋燭といったような趣き。揮発性の高い匂い成分が多く、かなりややこしい。
 
 味は、コクはたっぷりあるけれども引っかかりどころの少ない、滑らかな口当たり。超軽量級のワインで、先に呑んだシャンパーニュよりも軽々としていて、本当にこれが新世界ピノなの?と不思議になるような。ただ「水っぽさ」とは無縁で、飲み物としては充実感があり、ゴボウっぽい強烈なミネラルが常に口のなかに漂っている。後味もミネラル全開。呑み進めていくと、匂いのなかにほんのりとスパイスのような趣を伴うようになり、顔つきが若干変化。必ずしも一本調子というわけでもなく。
 
 こんなピノ・ノワールアメリカ合衆国で創られているんだ!ブラインドだったら、きっと「ブルゴーニュの軽量タイプの一級畑」とか答えてそう。おいしい&びっくりな一本となった。