アナケナ・ピノノワール [2011] 750ml
※リンク先はヴィンテージが若いです
今日の夕食は、レンコンの挟み揚げ・合鴨のマリネ・トマトパスタ。この軽めのメニューに、あんまり気張らない赤ワインを当てようと思ってこれを選んでみた。
まず色を確認すると、薄めのワインレッドで透明感がある。あまりオレンジ色っぽくもなければ、それほど青紫色っぽくもなく、ちょっと暗い。匂いをかぐと、革のようで革そのものではない、なんともいえない匂いが漂ってくる――上手く言えないけれども、“安いピノ・ノワールで匂ってくるような匂い”として記憶にあるようなやつ。あまり幸先は良くない…。
口をつけると、なんだか獣っぽい風味がぶわんと口のなかに広がり、その後、アメリカンコーヒーのような風味とこくのある苦み、ビターな何かが口のなかに広がった。一応甘味もあるけれども、苦みとビターの後ろから、ちょっとだけウインクしているような感じで、あまり愛想は良くない。「まずい」というわけではないけれど、ご機嫌というわけにもいかない――そんなワインだった。