北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0517】Canella Rossini (N.V.)

 
カネッラ・ロッシーニ・フルーツ・スパークリング・カクテル
 
 今日は、正規のワインではない、“変わり者ワイン”に分類すべきでもないのかもしれない、ワインの混ぜものを。とはいえ、このカネッラ社のワインカクテルはそれなりに長い歴史を持ち、1500〜1800円ぐらいの値段で売られている。このロッシーニに限らず、ミモザも、ベリーニも、ワインをやたら呑む前から好きだった。
 
 ボトルを見ると、なんとも鮮やかな、朱色がかった赤色。たくさんの沈殿物が底に沈んでいるので、ボトルをゆっくり上下逆にしてからいただいた。グラスに注いでみると、ちょっと生臭いぐらいのイチゴの匂いがする。本当の意味でフレッシュな匂い。
 
 口をつけてみると、白ワインの風味とイチゴそのものの甘酸っぱさがふんわりとやってくる。果実味と微炭酸はヌルリとまとまっていて口当たりが抜群に滑らか。イチゴの甘み・酸味・生っぽさが後味となって残る。
 
 ワイン離れした混ぜ物の飲み物なんだけど、ワインでなければこうはならないような味だったし、また逆に、まっとうな甘口ワインでは絶対に無理な味と食感だとも思った。普段あまりワインを呑まない人にも、これなら安心。ワインとしては外道かもしれないけど、飲み物としての完成度は非常に高いと思って愛好しています。